VOICE 14
馬のおかげで今がある
重藤エディット彬
2018年入学
初出場で初優勝
馬術との縁は家族で地元の遊園地に出掛けたのが始まりでした。アトラクションの乗馬体験が面白く、「歩くだけじゃ物足りない! 走りたい!」と乗馬クラブにまで通うようになりました。
小学6年生までは競技思考がまだ弱く、いわゆる「エンジョイライディング」の延長だったかなと。けれど、中学1年生で初出場した全日本ジュニア馬場馬術大会・チルドレンライダー選手権で優勝してから、競技としての馬術の魅力にのめり込み、気が付けばここまで続けていました。当時の愛馬(ティムテイラー)には本当に感謝しています。
夢は獣医 学業と馬術を両立
それでも、高校卒業後も馬術を続けるかどうかは真剣に悩みました。獣医になる夢があったからです。馬の輸送だけでも多額の費用がかかる馬術は、高校生が当たり前に続けられるスポーツではありません。獣医学部は勉強も学費の工面も大変だし、両立は無理じゃないかと…。両親は馬術を続けてもらいたいと言ってくれたので、決断には迷いました。
そんな中、日大に呼ばれた施設見学で馬術部の充実した環境を知り、「学業と馬術の両立に挑戦しよう」と気持ちが固まりました。
今は私が獣医学生であることもあり、馬の診療班を任されています。健康状態を毎日チェックし、必要があればレントゲン撮影やエコー検査などを手配する責任ある役割です。
ベストを尽くし期待に応える
競技面では学業に配慮してもらい、馬場馬術に専念しています。新しい馬場馬が厩舎に加わり、その調教も私の責任です。馬にも人と同じで感情があり、その機微を察したり、考えたりしてコミュニケーションを図るのが大好きです。
全日本学生馬術大会の限られた出場枠の中、学業で忙しくする私に貴重な1頭を託してもらっているだけに持てるベストを尽くさないといけません。関東大会で出場枠を確保し、全日本に絶対行きたいです。
重藤 エディット彬(しげとう えでぃっとあや)
生物資源科学部 獣医学科 2年
聖園女学院高等学校出身