日本大学馬術部

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VOICE 23

馬に対して、最高に真摯な場所

Anna Bortnik

2020年入学

来日4年目。先輩としてどう振舞うか

日本大学で馬術の腕を磨きたい。そのように考え、2019年に日本に来てから今年で4年目を迎えました。
今では日大馬術部での生活にも慣れてきましたが、ポーランド出身の私にとって最初は戸惑うことが沢山ありました。中でも年齢よりも入学年を意識する先輩後輩のシステムは、ヨーロッパの文化で育った私には馴染みが薄く、慣れることが中々できなかったのです。
ただ、そんな私も今は最上級生として、後輩に頼られる立場になってきました。もし後輩が悩んで相談してきた時には、私も先輩としてちゃんとアドバイスできるように普段から心がけています。とはいえ、日大馬術部には技術的な相談に乗ってくださるコーチの方がいますし、馬術は自分と向き合って成長していくスポーツです。そして、どんなアドバイスであっても、それに従うかを決めるのは自分次第。最終的には馬と自分の2人で成長するしかないので、あまり押しつけがましさのないように気を付けています。

チームメイトを生きた教材に

先ほど、馬術は自分と向き合うスポーツだと言いましたが、練習メニューを自分で毎日作って実践していく日大馬術部特有の仕組みは、この特徴をよく現しています。自分で作ったメニューをこなし、その中で改善点やもっと成長したい部分を自問自答して、明日はこうしたいと考える。そうやって自主的に成長しようとする風土が日大馬術部には根付いています。
さらには先輩や同期、時には後輩がどのように馬に乗るかを見て、自分に足りないものを見つけることもあります。レベルの高い選手が集まっているからこそ、それを自分の教材にできるのも日大馬術部の魅力だといえるでしょう。

馬と共に課題を克服していく

日大馬術部の魅力として、もうひとつあげておきたいことがあります。それは、厩舎や餌などを含めた環境全てが、馬に対して全力で向き合うものだということ。部員もコーチも、朝から夜まで世話をしており、これ以上なく馬に対して誠実に向き合っているのです。
馬術競技における技術も、結局は馬との信頼関係があってのもの。私も入学当初から一緒に競技に出ている桜彩に信頼されているか、何か体調や精神面での異変を見落としていないかといつも考えています。そして、一緒に課題を克服していきたいと考えて、ここまで歩んできました。
また、最近は桜宇という馬とも関係作りを始めるようになりました。桜宇は先輩の重藤と組んで全学2位に輝いたこともあるポテンシャルの高い馬です。人間と同じで馬もそれぞれ個性があるため、あくまで各馬の特徴を掴んで合わせつつ、でも桜彩との成長の中で掴んだものも生かしつつ関係を構築していけたらと思います。

これからも、日大馬術部が強くあるために

日大馬術部での最後の1年間について個人的な目標としては、大会でどんな成績を残したいかよりも、今まで見つけた課題や弱点を丁寧に潰していきたいと考えています。一方で、チームについては、自分たちの卒業後も強い日大馬術部が継続できるように、気を配っていきたいです。
そしてそのためには、やはり全員が高い意識を持って頑張っていくことが大切だと考えます。私が憧れた強い世代の先輩方のようにチームとして強くあることは、自分一人じゃできません。一人ひとりが頑張りたい気持ちを持ち寄って、これからも成長していきたいと思います。

Anna Bortnik(アンナ ボルトニック)

生物資源科学部 国際地域開発学科 4年
Lycee St-Louis(Saumur フランス) 出身

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