日本大学馬術部

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人としても馬術競技者としても成長できる場所

中込 樹

2019年入学

スポーツ少年団から馬術を本格開始

父親がJRA日本中央競馬会で働いていたこともあり、小学生になる頃には馬に乗っていました。本格的に馬術を始めたのは、馬事公苑の弦巻騎道スポーツ少年団に入ってからです。小学5年生ぐらいから大会にも出るようになりました。まだ小さかったので専門というわけではありませんが、障害の大会によく出ていました。中学生になってからも、土日に馬事公苑の少年団に通っていました。生き物と関わることが好きでしたし、馬と一緒にいることで思いやりの大切さを学べたと思います。
高校は国体候補選手として啓新高校に進学しました。1年生のときから馬づけの生活で、早朝から馬場で作業を行い、それから学校に行き、夕方はまた作業という日々でした。福井国体ではいい指導者にも恵まれ、貴重な経験を積むことができました。
高校最後の1年間は合宿生として、アイリッシュアラン乗馬学校で学ばさせていただきました。早朝から夜眠るまでスタッフと変わらない生活を送っていたのですが、馬術の基礎を含めた技術をしっかりと身につけることができました。尊敬する林伸伍さんや川端俊哉さんにも、そこでいろいろなことを教えていただき、いまの自分につながっています。

伝統に裏付けられた強さ

日大には素晴らしい馬がたくさんいます。そして伝統もあり、上下関係もしっかりしています。それだけに簡単にはレギュラーにはなれませんが、自分には何が足りない、どうすれば試合に出られるのかといったことを考えながら馬術に取り組むことができました。先輩だけでなく、同期にもいい選手が多く、燃えるというか火がつくというか、常にやる気に満ちた感じでいられます。
日大馬術部を選んだ理由もそこにあります。福井国体では優勝はできませんでしたが、本気で勝ちたいと思うようになりました。馬が好き、馬に乗りたいという気持ちだけでなく、競技選手として勝ちたいという思いが強くなり、馬術で成績を残すために日大に来ました。小さいときから馬術には真剣に取り組んできたので、評価されたい、結果を残したいという気持ちが強くあります。

人としても馬術競技者としても成長

今年の目標は、個人も含め、全日本学生で優勝することです。そして日大馬術部としては、昨年、個人も団体も制覇しての完全優勝という歴史に残る快挙を成し遂げることができましたので、今年は全種目1位、2位、3位、4位を独占するぐらいの圧倒的な強さを見せて12連覇を成し遂げたいです。
自分自身は全日本学生で満足のいく結果を出すことができませんでした。そのため、頑張れという叱咤激励もあり、伝統ある日大馬術部の主将を任されたのだと思っています。そして今年が日大馬術部での最後の1年になります。やめたいと思ったこともありましたが、どんなこともすべてに意味があって、自分の成長につながってきたんだと思います。人としても馬術競技者としても成長できる。それが日大馬術部だと思います。

これからも馬術を突き詰めていきたい

馬術とは、大会に勝つことだけが目的ではありません。馬の世話をして、日々の馬の体調を確認し、その日の馬に合わせて乗馬したり、休ませたり、馬と一緒に競技に出たりと、すべてにおいて“馬ありき”の競技です。
そのため、ただ技術面だけを磨くのではなく、馬と良好な関係でいることも大切です。馬を思いやる気持ちがなければ、勝つこともできないのです。
いま現在もそうですが、馬場馬術を突き詰めていきたいと考えています。大学卒業後も選手として挑戦を続けていくつもりです。そして将来はトレーナーになり、馬場馬術を教えていきたいと思っています。

中込 樹(なかごみ みき)

生物資源科学部 国際地域開発学科 4年
私立啓新高等学校出身

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