「この勝利の意義。」
今年度の全日本学生三大馬術大会,三木ホースランドパークでの初の全日本学生開催とアウェーの地に不安もありましたが,夏からの合宿や競技会等で馴致をこなしており,関東のチャンピオンとして勝負出来る状態は整ったと,心のどこかで自信を持っていたのは事実です。と同時に嫌な予感の部分も頭から消えなかったのです。それは言葉以上のものがありました。
まず2回走行においては,結果としては団体2位,個人では,伊藤と桜珀が2位,上原と桜飛が4位入賞でした。1走行目から1落差か,タイム差か,一進一退のせめぎ合い,関大とどちらのプライドが上にいくのか,そんな緊張感の中での戦いでした。馬の体調面の厳しさもありましたが,良く4年生がチームを牽引し,良い走行をしてくれました,結果は今の実力がそのまま出たと思います。馬場は自由演技で天谷と桜檎が逆転で個人優勝,上原と桜絆も6人抜いて4位と,今年に入り,馬場の練習を一つ一つこなしてきた成果が大きく表れたように思えました。最後の総合は問題なく・・と思いたかったですが,最終日にまさかがあり,小野と桜勝に続いて梅田と桜蓬までもが失権と,この時点で団体が組めない状況となり,私の悪い予感の的中は本物となってしまいました。個人出場の伊藤が出場人馬唯一のタイムインで減点0,上原もタイム減点のみの走行で奮起,踏みとどまれるかと思いきや,鳥谷部と桜羅までもが人馬転で失権と,予想も出来なかった状況となりました。最終の余力では伊藤と桜隼,上原と桜鶴の優勝を掛けた勝負はお互いの力を見せつけ個人はワンツーフィニッシュとなり,日大の強さを見せることは出来たと思います。総合の団体は5位,三種目総合団体は悲願である18年ぶりとなる優勝を果たしました。それぞれが様々な想いを抱え一つの結果を出したように見えましたが,しかし、内容を振り返れば
誰もが喜べない,満足のいくものではありません。それを出場した選手達とそれを見ていた部員全員が一番実感している事だろうと思いますが,その結果は私の責任です。私は,全日本学生が終わった瞬間から勝利の余韻に浸る暇もなく,すでに来年を見据えていました。主力であった4年生が抜けた穴を埋められる者が果たしているのか,更にレギュラー馬達の高齢化も進んでおり,その采配に頭を悩ませる所でもあります。とはいえこの輝かしい結果は、2年からレギュラーとして期待をかけている高樽を中心とする次の世代の学生たちに勇気を与え,奮起させる事になったのではないでしょうか。
悲願の三種目総合団体優勝を果たし,世代交代をする今,我々はもう一度原点に戻り,勝利に驕る事無く自分自身を見つめ直す時なのではないでしょうか。そして追われる立場という自覚を持ち,来年の競技会シーズンに目を向けて行きたいと思っておりますので,皆様,来年も応援の程よろしくお願い致します。 |